Scientific Linux 6.1 導入
宅鯖に Hadoop を乗っけるためのノードを構築する必要があるのだが、いつまでも CentOS 5 系でいるのも何なので 6 系を… いやいや、それなら同じ RedHat 系列で最近活発な Scientific Linux 6 を入れてみませう。
実際使ってみると CentOS 6 と Scientific Linux 6 では SL の方が少しだけカーネルやライブラリのアップデートが速い程度の違いしかありませんので、Better CentOS として SL を選択す方が良いかも知れません。ここらへんは好みですね。
インストール設計
現在 Xen の Domain-0 として動作している CentOS 5.7 (Final) 環境に Scientific Linux 6.1 (以下 SL) を導入するための個人的な手順資料です。構成は 64bit, 1CPU, メモリ512MB, ディスク20GB のスタンダード。
Domain-0 | CentOS release 5.7 (Final), Kernel 2.6.18-238.12.1.el5xen, x86_64, (Xen 3.0.3-132.el5_7.2) |
---|---|
Domain-U | Scientific Linux 6.1, Kernel 2.6.32-131.21.1.el6.x86_64, x86_64 |
ISOイメージのダウンロード
SL 公式サイトから現時点の SL 6.1 最新版 ISO イメージ SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso をダウンロードしてサーバに置きます。sha1sum で ISO イメージが壊れていなことを確認して下さい。インストール中にディスクテストを行うより sha1sum で検査する方が早いので。
root@cobalt# wget http://ftp1.scientificlinux.org/linux/scientific/6.1/x86_64/iso/SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso --2011-12-01 23:06:42-- http://ftp1.scientificlinux.org/linux/scientific/6.1/x86_64/iso/SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso ftp1.scientificlinux.org をDNSに問いあわせています... 131.225.110.41 ftp1.scientificlinux.org|131.225.110.41|:80 に接続しています... 接続しました。 HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK 長さ: 4426846208 (4.1G) [application/octet-stream] `SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso' に保存中 … root@cobalt# sha1sum SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso fdd8bf7c0f80522015251137696676eb63a835bd SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso
SHA1SUM の内容と一致しているので破損はしていないようです。
インストール開始
dd
コマンドで 20GB のファイルを作ってディスクに割り当てます (virt-install
でディスクファイルを作成するより圧倒的に早い)。MAC アドレスの下位3オクテットは適当に書き換えて下さい。宅鯖では IP アドレスの下 2 オクテットと一致するようルール付けしています (例: 3C:00 → 192.168.60.0)。
root@cobalt# mkdir cumin root@cobalt# dd if=/dev/zero of=cumin/00.sda bs=1M count=1 seek=20480 root@cobalt# virt-install --name=cumin00 --ram=512 --vcpus=1 --file=/srv/xen/cumin/00.sda --file-size=20 --nonsparse --mac=00:16:3e:00:3C:00 --vnc --vncport=5921 --hvm --os-type=linux --cdrom=SL-61-x86_64-2011-11-09-Install-DVD.iso Starting install... Creating storage file... | 20 GB 11:15 Creating domain... | 0 B 00:03 (virt-viewer:13588): Gtk-WARNING **: cannot open display: Domain installation still in progress. You can reconnect to the console to complete the installation process.
ちなみに準仮想化で構成する場合は以下のようになります。この場合 VNC は使用しないテキストインストールとなります。
root@cobalt# virt-install --name=cumin00 --ram=512 --vcpus=1 --os-type=linux --paravirt --file=/srv/xen/cumin/00.sda --file-size=20 --nonsparse --mac=00:16:36:00:3C:00 --location=http://ftp.riken.jp/Linux/scientific/6.1/x86_64/os/
VNC クライアントからポート 5921 に接続するとインストーラが起動しているはずです (Domain-0 でファイアウォールが有効になっている場合は 5921 を許可してください)。

ディスクチェックは ISO イメージをダウンロードした後に sha1sum で行ったので Skip します。

はいこんにちは。

一応 Japanese を選択してみますが直後に "ja_JP.UTF-8 display is unavailable in text mode. The installation will continue in English." と表示されます。日本語リソースはまだ出ていない様子。

日本語 106 キーボードを選択します。

何やら警告が表示されましたが、要は「ディスクの内容が認識できないので全て上書きインストールするよ」という意味です。消されて困る仮想ディスクは接続していないので Re-initialize all を選択。

タイムゾーンは Asia/Tokyo を選択。

root ユーザのパスワードを入力。

最初のインストールなのでディスク全体を割り当てます。

確認画面が出た後にフォーマットとインストールが実行されます。やはりパーティション設定はできなかったか…。

インストール成功画面が出たら Reboot します。
入れるもの
CentOS 6 と同じく vim や scp (openssh-clients) が入っていないので yum で個別に入れる必要があります。system-config-xxx は無いようですが authconfig-tui は入っています。