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ハイプ曲線

ハイプ曲線 (hype cycle) ってご存知ですか? さまざまな分野で日々生まれてくる新しい技術や理論の 「期待感」 の推移を段階を追って表している曲線です。

  1. 黎明期 ─ 世に登場したばかりで、そのコンセプトが広まるにつれ期待が高まる時期。
  2. 流行期 ─ 過剰な期待を受けてメディアに持ち上げられる時期。
  3. 反動期 ─ 技術の実態が世間に露呈し、いまさら感や流行遅れ感が漂う時期。
  4. 回復期 ─ 世論が冷静になり始め、その技術を正しく解釈し始める時期。
  5. 安定期 ─ 本来納まるべき地位に納まった状態で長期的に安定する時期。

人間の、未知のものに対する希望感、そして実態を知ってしまった後の興醒感をうまく表していますね。

流行期に差し掛かっている技術はメディアによる過剰なバイアスがかかってる事が多く、言葉が独り歩きしがちなので特に注意が必要です。

  • 過大評価 ─ その技術を使えば全ての問題を解決してくれるものと錯覚する。
  • 過大解釈 ─ その技術の本来の守備範囲を外れているのに気付かない。
  • 適用範囲 ─ 全ての局面をその技術でまかなおうとする。
  • 手段の目的化 ─ いつの間にかその技術を使うこと自体がプロジェクトの目的と化している。

IT 分野では 1999-2002 年頃、流行期のキーワード (XML, EJB, J2EE, etc.) にモロに踊らされた人達が大量発生したため、それ以降の世論はかなり慎重になっています。手段の目的化、という言葉が広まったのも、その頃の反省 (自嘲?) が後押しした事が大きいですね。

もちろん全ての技術がこのモデルに従うわけではありません。反動期のまま消えてしまうものもあれば、反動期がほとんど無く安定期に入るものもあります。ガートナーは、安定期まで行かなかった技術について以下の様に分類しています。

  1. Embeded (埋込) ─ それ単体では存続できなかったが、その技術そのものや発想、概念が別の技術に取り込まれた形で存続しているもの。
  2. Niche (隙間) ─ ある特定分野でのみ細々と生き残ったもの。
  3. Phoenix (不死鳥) ─ 反動期のまま消え去りそうに見えて、再び流行期が訪れるというパターンを繰り返しているもの。
  4. Sleeper (冬眠) ─ 長期間反動期のままではあるが、将来的に再び注目を浴びる可能性があるもの。概念はよく出来ているが技術が追いついておらず、実用性がなかった場合などに多い。
  5. Ghost (幽霊) ─ 技術自体は存続できなかったが、将来的にその概念が新しい技術に練り直されて復活する可能性が高いもの。
  6. Extinct (絶滅) ─ 別のより優れた技術の出現により安定期に入る前にその地位を失ってしまったもの。

このモデルは IT だけのものではありません。例えば未来のエコ技術と期待された水素燃料電池車は現在反動期の真っ只中です。また日本企業の中国への投資も反動期に差し掛かっているようです。インド投資は流行期に入るところでしょうか?

自分の見聞きした技術がどの時期に位置しているのか、また冬眠なのか絶滅なのかを見極める事が正しい道を選ぶ手助けになると思います。

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Takami Torao
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C/C++ 使いだった 1996年、運命の Java と出会い現在に至る。のらアーキテクト。
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