Solaris 10
唐突にメールサーバを立てようと思った。
現在サーバにはアプリケーションサーバ用とデータベースサーバ用の 2 のゲスト (共に Linux) が常駐している。しかし、半ば実験場と化している AP サーバはダウンタイムが大きいし、DB サーバは単体で完結しておきたい。そこでゲストをもうひとつ増やすと同時に、以前からやろうと思っていた Solaris 10 for x86 を入れてみることにした。
そのとき書いた Solaris 10 インストール手順
Sun から落としてきたインストール DVD から GUI インストールを開始。これなら Linux で環境構築できる程度の知識があれば問題なく取り掛かれそう。
Open Solaris で LVM は一般的でないのか。メールサーバ用途なので /var に大きく割り当ててみたが、後々変更が利かないのはつらいかもしれない。LVM の機能まで盛り込んだ次世代ファイルシステム ZFS とやらが使えるらしいので暇があったら試してみよう。今はまずメールサーバを立てることが先決。
さっそうとトラブル
無事インストールが完了し、ネットワーク設定とアップデートパッチを全て当てたところで何やらネットワークが不穏な動きになることに気付いた。数分おきくらいに、まるで NIC の down/up を繰り返しているがごとき状況。Inbound/Outbound 問わず TCP どころか ICMP レベルで通信できなくなる。ただ不通状態で ifconfig で確認しても pcn0 には UP フラグは立っているので、何かのプロセスが意図的に up/down しているわけではなさそうだ。
基本 telnet でつなげる人間なのでこれでは作業が進められない。ファイアウォールや関連しそうなサービスを切ってみたり、メモリを多めに割り当ててみたりとあれこれ試行錯誤し、入れなおしも 5 回くらい行ってみたが一向に改善する様子がない。
VMWare Tools というものがある。ホスト-ゲスト間でマウスをシームレスに移動したり、解像度を調整するためのブリッジのようなものとの認識しかなかったのだが (実際 Win/Linux は入れてなくても問題ない)、試しにこれを入れてみたら全く起きなくなった。解凍ディレクトリを見てみると vmxnet というドライバのようなものがあった。
いろいろ導入
10 年ぶりの Solaris である (昔、勢いで買ってしまった SPARC が押入れの奥に眠っているのは闇歴史)。もはや csh 系は指が忘れてしまっているので bash へ変更。/usr 下の 3 文字ディレクトリを懐かしく眺めながらログインスクリプトを記述する。サービス管理やパッケージ管理はさすがに Linux と違うためネットで調べながら作業を進める。便利な時代だ。
Postfix のソースをコンパイル。これも一昔前なら makefile やソースを環境に合わせて書き換える必要があったのだが、今時はそれすらスクリプトがやってくれる。SMF のマニフェストファイルもネットに転がっているため、やることと言えばコンパイルオプションとインストールの確認作業程度か。SMTP, IMAP4 共に問題なく起動する。
Java Desktop System がなかなか良い (Java と名が付いているが GNOME ベース)。思わず VNC を導入してみる。Linux では常駐させずに一々 telnet で入って vncserver コマンドを叩く方法でしか構成していなかったため X っぽくログインから GUI で入れるようにしてみた。
これがまた仮想マシン + リモートで動かしているとは思えないすばらしいレスポンス。同じゲスト OS でもマウスが突っかかったり無駄に CPU を食う Linux とは大違い。
サックサクやぞー
サックサクやぞー
サックサクやぞー…
などと、某芸人のセリフが頭に浮かんで来る。元から GUI は常駐させない気でいたが、dtlogin の常駐サイズも 20MB 程度だし、VNC を起動させたままでも良いかな。